岡市倖輝 Blog

カラダの「張り」は緩める?

突然ですが、皆さんは
マッサージ店に行かれたことがありますか?



一般的には「もみほぐし」といった調整を
受けることが出来るクイックなども含めたお店を指します。




行く理由も人それぞれで

こわばった筋肉をグーッと押してほしい。
全身をゆるゆるに緩めてほしい。

などの方が特に多いと思います。




ここで一度考えてみてほしいのですが

筋肉を押すとカラダにとって
どう良いのでしょうか?




私たちのような施術をする側の人間は
皆さんのお体をみながら



カラダの痛みや張りが
どういう経緯で出ているのか

肩こりや腰痛など
皆さんが抱えている症状と
どう関係しているのか


それを緩和する最善の方法は
擦るのか、引っ張るのか、触れるのか、圧を加えるのか

などをじっくり判別していきます。




そうやって
症状の改善に取り組んでいると
ある傾向が見えてくるんですね。




それは



カラダにとって必要な「張り」があるということ




キャンプのご経験がある方は
たぶん、わかるかと思いますが



テントを組み立てるとき


地面にペグを打って

ポールをサイドに立てて

ペグとポールとテントをロープで繋げますよね。



ある程度風が吹いても
テントが飛ばされないのは


ペグとポールとを繋ぐ「ロープの張力」があるお陰です。




カラダにとって必要な張りは
このテントを支えるロープの張りとよく似ています。




そのため
カラダの張りを緩めれば
状態が緩和されるということでもなく


その人の仕事や日々の習い事などを考慮して

「必要な張り」なのか、「緩めたほうがよい張り」なのか
を見極める必要があります。



この前、お越しいただいた
「バレエ」を習っている方は

ふくらはぎ~太ももに対して張りが見られました。



バレエをされている方の場合
トゥーシューズを履いてつま先立ちになれば

大腿筋膜張筋や腓腹筋、ヒラメ筋などを使う頻度が高いので
ごく自然にふくらはぎ~太ももに「張り」が作られます。



それを緩めてしまうのは
レッスンに差し支えることを説明して

あえて”張り”はそのままにしておりますと

お伝えさせて頂きました。



全身をもみほぐしてもらったら

腰痛やひざ痛などの痛みが強くなった
というお話も珍しくありません。


これも
カラダにとって”必要な張り”が
一時的に失われた可能性があるからなんですね。



・固いから、緩める
・張っているから、緩める

という考え方から

・カラダにとって必要な張りもある。

ということを
今一度覚えておいてください。

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